ロータリーとは

ここから本文です。

私たちは、世界で、地域社会で、そして自分自身の中で、
持続可能な良い変化を生むために、人びとが手を取り合って行動する世界を目指しています。

1905年にシカゴで創設されたロータリーでは、110年以上、さまざまな職業をもつ人や市民のリーダーが「世界を変える行動人」となり、その経験と知識を生かして社会奉仕活動や人道的活動に取り組んできました。識字率向上、平和構築、水と衛生の改善など、幅広い分野で持続可能な影響をもたらすために、ロータリーの会員は毎日、世界のどこかで活動しています。

ロータリーの活動Rotary in Action

切迫した問題が山積みとなっているこの世界で、私たちは単なる傍観者ではなく、自ら行動する責任があると考えています。ロータリーは以下の分野に重点を置いて活動しています。

  • 平和の推進のアイコン
    平和の推進
  • 疾病との闘いのアイコン
    疾病との闘い
  • 水と衛生のアイコン
    水と衛生
  • 母子の健康のアイコン
    母子の健康
  • 教育の支援のアイコン
    教育の支援
  • 地元経済の成長のアイコン
    地元経済の成長
  • 環境の保護のアイコン
    環境の保護

ロータリーの誕生とその成長The Birth and Growth of Rotary

20世紀初頭のシカゴは、著しい経済発展の陰で、商業道徳の欠如が目につくようになっていました。

ちょうどそのころ、ここに事務所を構えていた青年弁護士ポール・ハリスは、この風潮に堪えかね、友人3人と語らって、お互いに信頼のできる公正な取引をし、仕事上の付き合いがそのまま親友関係にまで発展するような仲間を増やしたい、という趣旨でロータリークラブという会合を考えました。ロータリーとは、集会を各自の事務所持ち回りで順番に開くことから名付けられたものです。

最初の4人のロータリアン:(左から)ガスターバス・ローア、シルベスター・シール、ハイラム・ショーレー、ポール P. ハリス(1905~1912年頃)。
最初の4人のロータリアン:(左から)ガスターバス・ローア、シルベスター・シール、ハイラム・ショーレー、ポール P. ハリス(1905~1912年頃)。

こうして1905年2月23日にシカゴロータリークラブが誕生しました。

それからは、志を同じくするクラブが次々各地に生まれ、国境を超え今では200以上の国と地域に広がり、クラブ数36,843、会員総数1,199,580人(2022年3月23日RI公式発表)に達しています。

そして、これら世界中のクラブの連合体を、国際ロータリー(RI)と称します。

このように、歴史的に見ても、ロータリーとは職業倫理を重んずる実業人、専門職業人の集まりなのです。その組織が地球の隅々にまで拡大するにつれて、ロータリーは世界に目を開いて、幅広い奉仕活動を求められるようになり、現在は多方面にわたって多大の貢献をしています。

日本のロータリーFirst Rotary in Japan

日本で最初のロータリークラブは、1920(大正9)年10月20日に創立された東京ロータリークラブで、翌1921年4月1日に、世界で855番目のクラブとして、国際ロータリーに加盟が承認されました。

日本でのロータリークラブ設立については、ポール・ハリスの片腕としてロータリーの組織をつくり、海外拡大に情熱的に取り組んだ初代事務総長チェスリー・ペリーと、創立の準備に奔走した米山梅吉、福島喜三次などの先達の功を忘れることができません。

その後、日本のロータリーは、第2次世界大戦の波に洗われて、1940年に国際ロータリーから脱退します。戦後1949年3月になって、再び復帰加盟しますが、この時、復帰に尽力してくれたのが国際ロータリーの第3代事務総長ジョージ・ミーンズでした。

その後の日本におけるロータリーの拡大発展は目覚ましいものがあります。

ロータリー財団への貢献も抜群で、今や国際ロータリーにおける日本の地位は不動のものになりました。

ロータリーの使命Rotary's Mission

ロータリーの使命は、職業人と地域社会のリーダーのネットワークを通じて、人びとに奉仕し、高潔さを奨励し、世界理解、親善、平和を推進することです。

ロータリーの目的Purpose of Rotary

ロータリーの目的は、意義ある事業の基礎として奉仕の理想を奨励し、これを育むことにある。具体的には次の各項を奨励することにある。

  1. 知り合いを広めることによって奉仕の機会とすること
  2. 職業上高い倫理基準を保ち、役立つ仕事はすべて価値あるものと認識し、社会に奉仕する機会としてロータリアン各自の職業を高潔なものにすること
  3. ロータリアン一人一人が、個人として、また事業および社会生活において日々、奉仕の理念を実現すること
  4. 奉仕の理念で結ばれた職業人が、世界的ネットワークを通じて、国際理解、親善、平和を推進すること

ロータリーはここが違うRotary is different here

地元密着の活動
人と人とのネットワークを生かして、地域の真のニーズを見極め、課題に取り組んでいます。
多角的なアプローチ
さまざまな職業やスキルをもつ人たちがアイデアを寄せあい、世界や地域がかかえる問題に対する独自の解決策を見出します。
倫理を大切に
責任をもって粘り強く活動し、その場限りではなく、持続可能な成果をもたらすことを目指しています。
ローカルとグローバルで変化をもたらす
ロータリークラブは世界のほぼすべての地域に存在し、それぞれが独自の活動を行っています。

四つのテストThe Four-way test

ロータリアンが生活や仕事の場面で常に覚えておくべき4つの問い、それが「四つのテスト」です。政治や宗教に関係なく、すべての人びとの倫理的指針となるこのテストは、世界で100カ国語以上に翻訳されています。

四つのテスト

言行はこれに照らしてからOf things we think,say or do
  1. 真実か どうかIs it the TRUTH?
  2. みんなに公平かIs it FAIR to all concerned?
  3. 好意と友情を深めるかWill it build GOODWILL and BETTER FRIENDSHIPS?
  4. みんなのためになるか どうかWill it be BENEFICIAL to all concerned?